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唇のケア6分で読めます

すっぴん唇の色 ― 塗っていない時間の自分を、好きでいるために

お風呂上がり。寝起き。宅配便が鳴って、あわてて玄関に出るとき。ふと鏡に映った自分の唇を見て、ほんの少しだけ「塗ってからにしよう」と思う。

そのためらいは、一日に何度も訪れます。誰かに何か言われたわけでもない。ただ、塗っていない自分の唇を、まだ好きになれていないだけ。

先に書いておきます。この記事は「リップをやめましょう」という話ではありません。色をのせるのは楽しいことです。ただ、塗っている自分と同じくらい、塗っていない自分も気に入っていられたら、その日はもう少し軽くなる。そのために、唇に何が起きているのかを整理します。

一日のうち、唇を塗っていない時間のほうが長い

口紅やティントは、外の時間にはよく効きます。けれど一日を振り返ると、色をのせていない時間のほうが実は長い。しかも、そこで唇を見ている相手のほうが、距離が近いことが多いのです。

場面唇の状態近くにいるのは
朝、目が覚めた直後何も塗っていない家族・パートナー
お風呂上がり落とした直後で無防備家族・パートナー
食事のあとほとんど落ちている一緒に食べている人
マスクを外した一瞬こすれて落ちている同僚・友人
寝る前落として、そのまま自分
色をのせていない時間と、そこにいる人

いちばん近い人ほど、色をのせていない唇を見ている。この順番に気づくと、「どの唇を整えたいのか」が少し変わってきます。外の時間の唇なのか、家の時間の唇なのか。

すっぴんの唇の色は、二つの層でできている

「自分の唇は、もともとこの色だから」と結論を出している方はとても多いです。でも、すっぴんの唇の色は一枚ではありません。生まれ持った色と、あとから積み重なった色。この二つが重なって見えています。

POINT

なぜ唇だけ、色がはっきり出るのか

唇は皮膚と粘膜の境目にあり、角質層が頬よりずっと薄い場所です。薄いということは、下にあるものが透けやすいということ。血の巡りも、蓄積したメラニンも、どちらも表に出やすい。だから体調や季節で見え方が変わるし、積み重なった刺激も色として残りやすい。唇が「その日の自分」を正直に映してしまうのは、この構造のためです。

生まれ持った色は、その人の個性です。変えるべきものでも、直すべきものでもありません。一方で、あとから積み重なった部分には理由があります。こすった。乾かした。落としきらずに寝た。その積み重ねが何年も続いた結果として、いまの色があります。色を左右している要素の切り分けは唇の血色が悪く見える5つの理由で、日々の刺激がどう蓄積するのかは唇がくすむ5つの原因と、今日からできる習慣で扱っています。

隠すほど、手放せなくなる

気になると、濃い色を選びます。落ちにくいものを選びます。落ちにくいということは、落とすときに力がいるということ。そして唇は、体の中でもとくに摩擦に弱い場所です。

  • ① 気になるから、隠す ─ 発色の強いもの、落ちにくいものを選ぶようになる
  • ② 落とすのに力がいる ─ ごしごし往復する。時間がない日は、落としきらずに寝てしまう
  • ③ 刺激が積み重なる ─ 摩擦と乾燥が繰り返され、唇は防御に入る
  • ④ さらに気になる ─ もっと隠したくなる。①に戻る

このループの厄介なところは、本人がきちんとケアしているつもりでいることです。実際、悪いのは口紅ではありません。落とし方と、塗りっぱなしの時間。ティントと色の関係はティントで唇が黒ずむって本当?で詳しく書いています。

隠すループに入っていないか、確かめる

  • 人に会う予定がない日でも、とりあえず色をのせている
  • 落ちにくいティントを選ぶ回数が、以前より増えた
  • 落とすときに、力を入れて何度も往復している
  • 疲れた日は、色を落とさずに寝てしまうことがある
  • すっぴんのとき、無意識に口元を手で隠している
  • 家族やパートナーの前でも、塗っていないと落ち着かない

最後の項目に当てはまった方へ。それは気にしすぎでも、わがままでもありません。ただ、その落ち着かなさは、色を足すことでは終わりません。足すほど、足さないと不安になるからです。

「塗らない時間」を、ケアの一部にする

やることを増やす必要はありません。むしろ逆で、色をのせていない時間を意図的につくることが、いちばん地味で確実な方法になります。

  • 家にいる時間は、まず落とす ─ 帰宅して手を洗うのと同じ流れで。色を抱えたまま過ごす時間をそのぶん短くできます
  • 落としたら、必ず塗る ─ 色ではなく保湿を。落とす工程は、保湿までやってひとつです
  • 週に1日、色を使わない日 ─ 予定のない日でかまいません。唇を休ませる日をカレンダーに置いておく
  • 夜は縦方向に ─ 縦じわに沿って、押さえるようにのせる。横にこすりつけない
  • 角質ケアは多くても週1回 ─ 皮むけが気になる日ほど、やらない

手順の細かいやり方はリップケアの正しいやり方 ― 朝と夜で変える順番と頻度にまとめています。どれも一分かからないことばかりです。

すっぴん唇美容という考え方

唇の美容は長いあいだ、色をのせる話として語られてきました。何を塗るか、どう見せるか。棚に並ぶ選択肢は毎年増えていきます。けれど「塗っていないときの唇」を基準にした話は、ほとんど語られてきませんでした。

momotoneが考える「すっぴん唇美容」は、三つの立場に立っています。ブランドとしての考え方はすっぴん唇美容という、momotoneの考え方にまとめました。

  • 一.隠すことを否定しない ─ 色をのせるのは楽しいこと。やめる必要はありません
  • 二.塗っていない時間の唇を基準にする ─ 整えたいのは、いちばん近い人が見ている唇のほうです
  • 三.削るのではなく、ためない ─ 強く落とす・強く削るは、唇にはいちばん向きません

「塗らなくても平気」と言い切れる日が、いきなり来るわけではありません。ただ、塗るか塗らないかを、不安ではなく気分で選べる日は増やしていけます。それが、すっぴん唇美容のゴールです。

そのうえで、毎日のケアが担当できるのは、これから増える刺激を減らすところまでです。すでに積み重なった色味は、そこから先の話になります。向き合いたい方には、サロンでのケアという選択肢があります。momotoneのリップケアプログラムは、唇の薄い角質層に合わせた専用ジェルを使う約20分の施術です。角質ケア・補水・専用ジェル・LED・ホームケアの提案までを一連で組み立てた、サロン専売のメラニンケア。口紅で隠すのではなく、素の唇を育てるという考え方に立っています。施術の流れは唇のくすみ・ふちの黒ずみケアを、全体の仕組みはメラニンケアとはをご覧ください。※結果には個人差があります。

唇のケアをひととおり知りたい方は唇のメラニンケア完全ガイドから読んでみてください。

この記事のまとめ

  • 色をのせていない時間のほうが長く、そこにいるのはいちばん近い人
  • すっぴんの唇の色は、生まれ持った色と積み重なった色の二層でできている
  • 生まれ持った色は個性。直すものではない。理由があるのは積み重なったほう
  • 隠すほど手放せなくなるループがある。悪いのは口紅ではなく、落とし方
  • 塗らない時間をつくることが、いちばん地味で確実なケアになる
  • 目指すのは「塗らなくても平気」ではなく、不安ではなく気分で選べること
監修 田井美優(みう先生)
SUPERVISED監修momotone運営統括責任者 田井美優みう先生のInstagram(@miu_lipcare)
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