タバコと唇のくすみの関係 ― やめたら戻る?
鏡を見て、唇の色が前より沈んでいる気がする。思い当たることを探すと、タバコが浮かぶ。やめたら戻るのか、もう遅いのか。気になっているけれど、誰にも聞きにくい話です。
この記事は禁煙をすすめるためのものではありません。タバコと唇の色のあいだで何が起きているのかを整理し、吸っている今も、やめたあとも、できることを考えます。
タバコが唇に届く3つの経路
唇は角質層がとても薄く、下にある血の色やメラニンが透けやすい場所です。そしてタバコを吸うとき、体の中でいちばん直接その影響を受けるのも唇です。経路は大きく3つあります。
- ① 熱と煙 ─ 口元に熱い煙が当たり続ける。唇は乾き、刺激を受けやすくなる
- ② 血流 ─ ニコチンには血管を縮める働きがあり、唇に透けて見える赤みが出にくくなる
- ③ くわえる・なめる ─ フィルターをくわえる、乾いた唇をなめる。小さな摩擦が一日に何十回もくり返される
POINT
「血色が見えない」と「色がついた」は別の話
②の血流の影響は、唇が「沈んで見える」原因です。一方、①と③の刺激が長く続くと、肌は防御としてメラニンを増やし、色そのものが濃くなることがあります。喫煙者は唇や歯ぐきの色が濃くなりやすいという報告もあります。見え方の問題と、色の問題。この二つが重なっているのがタバコのやっかいなところです。
血流・角質・色素のどこで起きているかの切り分け方は唇の血色が悪く見える5つの理由で詳しく解説しています。
加熱式タバコなら大丈夫?
紙巻きタバコにくらべて、加熱式タバコは煙や熱の当たり方が違います。ただ、唇にとっての影響がなくなるわけではありません。
| 経路 | 紙巻きタバコ | 加熱式タバコ |
|---|---|---|
| 熱と煙 | 口元に直接当たる | 当たり方は穏やかになる |
| ニコチンによる血流への影響 | ある | ニコチンを含む製品ならある |
| くわえる・なめる摩擦 | ある | ある |
| 長期的な影響 | 研究の蓄積が多い | まだ研究の途中 |
くわえる回数や、乾いてなめる癖は、種類を変えても残ります。唇の見た目に関して言えば、「どれを吸うか」よりも「吸っているあいだの唇の扱い方」のほうが差になりやすいと考えてください。
やめたら戻る? 変わりやすいもの、残りやすいもの
いちばん気になるところですが、答えは「何が原因で沈んでいたか」によって変わります。
- 変わりやすいもの ─ 血流による見え方。ニコチンの影響がなくなれば、血色の出方が変わってくることがあります
- 変わりやすいもの ─ 乾燥。熱やなめる癖が減れば、唇の表面は落ち着きやすくなります
- 残りやすいもの ─ 長年の刺激で積み重なった色。刺激が止まっても、すぐに薄れるわけではありません
積み重なった色は、肌の生まれ変わりに合わせて時間をかけて入れ替わっていく部分です。その周期についてはターンオーバーとは? ― 肌が生まれ変わる周期と、乱れるときをご覧ください。どこまで、どのくらいの期間で変わるかには大きな個人差があります。「やめたのに変わらない」と焦らず、刺激を増やさない期間が続いていることをまず大事にしてください。
タバコまわりの唇の習慣
- 吸ったあと、唇が乾いてなめてしまう
- フィルターを唇でしっかり挟んでくわえている
- 吸ったあとの口元を、ティッシュで強く拭いている
- 唇の保湿は、荒れたときにしかしていない
- 唇用の日やけ止めは使っていない
- 唇の皮むけをはがす癖がある
吸っている今も、やめたあとも、できること
- 吸ったあとは、なめる前に保湿 ─ 唾液で湿らせると、蒸発してかえって乾く
- 拭くときは押さえるだけ ─ 左右にこすらない
- くわえ方を浅く ─ 唇で強く挟まない
- 外では唇にもUVを ─ 乾燥と色の両方への負担を減らす
- 禁煙を考えるなら医療機関へ ─ 禁煙外来など、専門の支援を使う方法もあります
唇の保湿の順番と頻度はリップケアの正しいやり方に、男性の唇ならではの事情は男の唇のくすみ ― 清潔感は口元で決まるにまとめています。
刺激を減らしたうえで、すでに積み重なった色味に向き合いたい方には、サロンでのケアという選択肢があります。momotoneのリップケアプログラムは、唇の薄い角質層に合わせた専用ジェルを使う約20分の施術で、角質ケア・補水・専用ジェル・LED・ホームケアの提案までを一連で設計したサロン専売のメラニンケアです。施術の流れは唇のくすみ・ふちの黒ずみケアを、全体の仕組みはメラニンケアとはをご覧ください。※結果には個人差があります。
この記事のまとめ
- タバコは熱と煙・血流・くわえる摩擦の3経路で唇に影響する
- 血流の影響は「沈んで見える」、刺激の蓄積は「色がつく」。二つは別の話
- 加熱式でも、ニコチンとくわえる・なめる摩擦の影響は残る
- やめると血色の見え方や乾燥は変わりやすいが、積み重なった色は時間がかかる
- 吸っている間も、なめない・こすらない・保湿とUVで負担は減らせる


